世界の異常気象で地球温暖化対策は緊急課題に!そこで個人に何ができるのかを解説します

北アフリカやギリシャ、アメリカ北西部などで大規模な山火事が発生し大きな災害となっていますが、その原因は地球温暖化による熱波とされています。IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は8月9日の報告書で、2021~2040年のあいだに世界の平均気温は18世紀半ばと比べて1.5度以上も上昇する可能性が高いと発表しました。

地球温暖化対策は世界中で取り組んでいますが、緊急課題であることをあらためて認識する事態となっています。そこで個人にどのような取り組みができるのかをご紹介します。

廃棄物における温暖化対策

毎日排出される廃棄物は処理施設に運搬されてから、資源化されたり焼却されたりします。資源としてリサイクルできないものは埋立地に処分されますが、廃棄物の収集から最終処分に至るあいだに温室効果ガスを発生します。

廃棄物のリサイクルにおいてもエネルギー消費や二酸化炭素排出はあります。しかし、たとえばペットボトル1kgをリサイクルしない場合とリサイクルする場合を比較すると、リサイクルすることで二酸化炭素2kg程度を削減できると言われます。

リサイクルする際に分別収集や自治体における異物の除去での人件費コストがかかります。たとえばペットボトルを除くプラスチック製容器包装の再資源化率は2017時点で46.3%となっています。リサイクル化をさらに進めるために、廃棄物を出す個人がまずはゴミ分別をきちんと行うことが必要です。

乗り物における温暖化対策

2019年度における二酸化炭素排出量のうち、運輸部門からの排出量は18.6%となっています。そのなかで自動車からの排出量をみると、家庭からの二酸化炭素排出量の26.4%(2019年度)となり、その削減が求められています。

移動手段を工夫して二酸化炭素の排出量を減らし温暖化対策に貢献する「スマートムーブ」という取組が全国で広がっています。個人としても取り組めるものとして、具体的には次のようなものが挙げられます。

・公共交通機関の利用

・自転車、徒歩での移動

自動車の利用を工夫(エコドライブの実践やエコカーの活用など)

・長距離移動の工夫(新幹線や特急電車の利用など)

・移動・交通におけるCO2削減の取組に参加(カーシェアリングの利用など)

また世界で電気自動車の普及を推進しているのも、温暖化対策のためです。日本では政府推進の脱炭素社会実現の一環として、2035年までにはエンジン車の新車販売を禁止し電気自動車(EV車)に切り替える案が出ています。EUでも欧州委員会がガソリン車などの内燃機関自動車の新車販売を2035年には終了する方針を打ち出しています。

食べ物における温暖化対策

地球温暖化対策として気をつけたいのが「食べ物」です。ポイントとなるのが「食品ロス」ですが、FAO(国際連合食糧農業機関)は食料生産量の3分の1に相当する約13億トンの食料が世界で毎年廃棄されていると発表しています(2017年時点)。

無駄な食品を作る際にも、さらに破棄する際にもエネルギーを使い温室効果ガスを発生します。つまり食品ロスを減らすことで温暖化になるということです。

食品ロスの原因はおもに小売店での売れ残りや飲食店での食べ残し、そして家庭での料理の作りすぎや食べ残し、使わない食材の破棄などになります。これらをいかに減らすか、個人でもできることなので留意したいものです。

イベントやアミューズメント施設における温暖化対策

展示会や音楽コンサート、スポーツイベント、大型のアミューズメント施設でも参加者の移動などに伴い相当量の二酸化炭素を排出します。たとえばF1レースでも年間に排出する二酸化炭素は25.5万トン(参加者の移動は除く)にものぼるとされ、環境への影響が問題視されています。

また、オンカジナビによるとカジノのような大規模な店舗では、毎日大量の電力を消費するため月になんと3800万円相当の電力が使われているそうです。つまりCO2などの温室効果ガスの排出量もそれだけ多いということになります。

大規模な音楽興行も大量の温室効果ガスを排出することから、英国の人気ロックバンドが世界ツアーは実施しないと宣言するケースも出ています。個人としてもイベントに参加する際には電車を利用するなど、二酸化炭素排出を削減するような移動を心がけるといった取り組みができます。

まとめ

地球温暖化の原因となる温室効果ガス(二酸化炭素)の排出原因がわかれば、個人でもできることがわかります。たとえ個人ではわずかな取り組みでも、世界中で取り組めば大きく貢献できることでしょう。